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○最新の更新○
2019/01/14 【部品交換】SEIKO PRESAGE SARK007
http://scientificwaches.blog.jp/archives/27817823.html

〜訪問者53,000人突破 ありがとうございます
〜誤記の指摘、アドバイスを歓迎します。コメントもお気軽にどうぞ。
〜当ブログの内容を読者の方がどう扱われても、管理人は責任を負いかねます。

【レビュー】SEIKO PRESAGE SARK007 【動画付】

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〈お断り〉
とにかく前置きが長くなっているのでご注意!
読みたくない方はモデルの詳細の項までスクロールしてください。
筆者の偏見がかなり反映されています。(特に長文がダラダラ続いている箇所)


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○関連リンク集○※セイコー様、無断リンク失礼します

➣セイコーHD公式サイト(トップ)

➣プレザージュ ブランドサイト(セイコー公式サイト)

➣SARK007製品詳細(セイコー公式サイト)

➣PRESAGE Brand Site(Global Official Site) ※Of cource, written in English

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 かなり久々の更新ですね。ずっとブログの方は放置していたのですが、それはネタが無かったのと、ちょっと忙しい時期が続いたからです。
 私はあまり身の周りのモノをすぐに替えたり、取っ替え引っ替えローテーションしたりする事ができない性格で、一度気に入ったものをすごく長く、しかも毎日それだけを使うんですね。(これを貧乏性と云う)なので時計を新しく買うことが無く、よってネタも無い、と言うわけだったのです。
 あとは財政難も影響しています。時計の代わりに本を買っていたのでただでさえ少ない小遣いがすっからかん。チプカシも買えない有様でした。(むしろこっちが主要因だったり)
 前置きが長くなりましたが、上の写真の時計を買いました。清水舞台でした...
 まだ新しいモデルですし、ネット上でも全くと言ってよいほどレビューを見ないのですが、折角なのでレビューさせていただきます。

【PRESAGE‐プレザージュ】
 昔日産のミニバンにありましたねぇ。私には結構懐かしい響きです。ただし、車は「プレ"サ"ージュ」、時計は「プレ"ザ"ージュ」です。商標の問題か、クレドールと同じフランス語発音にしたのか。
 昨年秋にセイコーHDが「機械式に力を入れる」と新しい営業戦略を発表しました。そして、このプレザージュの新モデルがたくさん発表されました。これから成長が期待されるブランドです。
 「日本製の機械式」が売りで、「本物の自信」を持っているそうです。クオーツ時代に一度機械式を大幅縮小しておいて調子の良い経営戦略です。当時、国産機械式はすごい勢いで発展していたのに中断してしまってたくさんのもの(人やノウハウ)を失ったのではないでしょうか。高度経済成長期末の日本の製造業の経営はどこもこういうミスを犯していました。製造のオートメ化はコスト削減や均一な製品製造の役には立ちますが職人を失います。(結果として雇用が落ち込み、国内市場が衰退、景気が低迷して企業も困るという皮肉)
 職人や設計者の方々が復興して下さっていますが、現在の6Rや4R、7Sも当時の70系の現代版であって新規とは言いにくいと思います。良い意味では熟成されてると言えて信頼性の高さにつながりますが、悪い意味では未来につながる新しさが無い。信頼性や実用性重視の方針は素晴らしいし、大好きですが、機械式回帰の中で当時の新進気鋭に溢れたセイコーのバイタリティを取り戻して面白いメカを出してくれる事を期待しています。9Sがリバーサーを採用したり、MEMSのような技術開発、新SPRONの開発、トゥールビヨンは良い流れだと思います。

 セイコーの機械式のラインナップはGS、クレドール、ガランテ、プロスペックス、プレザージュ、メカニカル、そしてセイコーセレクション(限定品のみ)、以上のブランドで展開されています。以前はセイコーセレクションに名前が変わる前のスピリットに6R搭載のメカ時計が有ったのですが、セイコーがもったいないと気づいたようで消えました。ブライツにも有ったのですが気づいたら消えてましたね。おそらくはプレザージュに一本化するのでしょう。この流れだとメカニカルが心配です。SARB033,035など安価な6R搭載モデルは今となっては稀有ですから。

 ところで、プレザージュには3つのクラス分けがされています。※国内のみ。海外はPrestige,basicの2クラスで、モデルの展開も異なる。

Prestige(プレステージ)Line:プレザージュ中最高ランク。高価であり、6R15(3針デイト)、6R27(針表示デイデイト、パワーリザーブ計付)、8R48(クロノグラフ)を搭載。ザラツ研磨モデル、琺瑯、漆ダイヤルの限定品が該当。

Upgrade(アップグレード)Line:プレザージュの中では高級。公式HPではプレステージラインと一緒に並んでいて違いがわかりにくい。6R24(レトログラード式デイデイト、パワーリザーブ計付)はこのクラスのみの展開。他6R15、6R27を搭載。

Basic(ベーシック)Line:プレザージュの基本。6Rはなく、4R系のみ。4R39(GMT、オープンハート)、4R38(オープンハート)、4R36(3針デイデイト)。今のところ4R57(針表示デイト、パワーリザーブ計付)、4R35(3針デイト)搭載はなし(海外はあり)。

 4R系は全て6振動、日差+45s~-35s。6R系では、6R15のみ6振動、他は8振動。日差は全て+25s~-15s。
 なお、全てのムーブメントがトライマチック(ダイヤショック、マジックレバー巻き上げ、SPRON)で、手巻き機能付自動巻きの日本製です。
 4R37(GMT)搭載のモデルもあっても良いのでは、と個人的には思います。


【SARK007 - モデルの印象】

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正面から

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大きさはこんな感じ。(腕周り16cm)

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厚さはこれくらい。

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ザラツ研磨されたケース表面。

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ブレスもダイヤシールド。
もちろん無垢。エンドピースも無垢材。

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夕方の新幹線の中で撮りました。
中間色照明だとこんな感じです。

 イメージは伝わったでしょうか。

○諸元○
・自動巻きクロノグラフ SARK007
・キャリバー:SEIKO 8R48
・振動数:8振動/秒(28800bph)
・クロノグラフ:12時間計(目盛り0.5時間刻み)、30分計(目盛り5分刻み)、秒目盛り4分の1秒刻み(8分の1秒まで計測)
・秒針停止、手巻き機能、デイト付
・最大持続時間:約45時間
・公称日差:+25~-15s
・重量:184g
・ケースサイズ:縦47.3mm x 横40.7mm x 厚さ14.9mm
・平面サファイアグラス風防
・ステンレスケース、ガラス製シースルーバック
・ザラツ研磨(ケース)
・コンフォテックス(スーパークリアコーティング、ダイヤシールド)
・トライマチック(ダイヤショック、マジックレバー巻き上げ、SPRON)
・日常生活用強化防水10気圧
・耐磁:JIS1種

 クロノグラフと普通の3針とで最も特徴的な違いは秒針です。クロノグラフの場合秒針は時分針と同軸ではなく、ちっちゃい秒針が別についています。8R48の場合、3時位置のスモールダイヤルが時計の秒針です。他は6時位置が12時間計、9時位置が30分計です。

○印象○

 エッジが鋭いのでシャープなフォルムです。クロノグラフであることと相まって精悍な印象です。それでいてタキメーターなどを備えないシンプルなデザイン故にクロノグラフとしては非常に上品でもあります。
 プレザージュの他の時計、特に3針はデカアツで、私はチョットなぁ、と思っていましたが、SARKシリーズはクロノグラフとしては常識的な大きさと厚さで、巻いてしまえばデカアツには感じません。
 気になったのは針です。ドーフィン針で、中心を峰としてカットされたデザインですが、片側は梨地、もう片側はポリッシュと非対称になっていて、少々謎です。GSの針だったら文句なしなのですが、差別化のためでしょうか。しかし、視認性は良いです。
 インデックスの仕上げも丁寧で、歪みがありません。インデックスは多面カットで、上面にはヘアラインがはいっています。その為ダイヤルにとけ込んでしまってインデックスが見にくい、という事はないです。12、3、6、9、時のインデックスは他よりも太く、中心に溝がはいっています。
 なお、センターセコンド(クロノグラフの秒針)の先の方、スモールダイヤルの秒針、30分計、12時間計の針は白色に塗装されています。
 夜光は一切ありません。
 黒文字盤の色は少し茶がかった黒色です。控えめなツヤのある滑らかな文字盤です。サンレイには全くなっていません。スモールダイヤルはつや消しの梨地になっています。

 時計店でGSも見ましたが良いですね。GSの方がややエッジが柔らかです。絶妙に角がとられています。SARK007のケースのエッジはちょっとカドが立ち過ぎです。
 GSのメカニカルは倍の値段ですので却下。いずれ買うでしょうが今回はクロノと決めていたので。。。でも、55周年記念、限定のGSロゴ透かし入り文字盤のモデル(SBGR097)も有ったので危うく紺色の紙袋に紺色の箱を入れて帰るところでした。メカニカル唯一の紺文字盤は欲しかったので。

○クロノグラフの操作○

 プッシャーボタンは2.5mm程のストロークで、2mmほどの遊びがあり、グッと力を入れるとカチッと音がして作動します。スタートボタン、リセットボタン共にボタンの押し心地は硬いです。(遊びの部分はユルユル)
 フライバックもできなくはないですが、推奨はされていません。

〈動画〉
1080p/30fpsHD
1min14sec



上のリンクで飛べない方はこちら
https://m.youtube.com/watch?v=tc1kZPtqwAw

 プッシャーボタンはかなり固く感じますが、誤動作しにくく、操作の安定性が高いとも言え、信頼性は高いです。
 垂直クラッチ方式故にスタート時の針飛びも無いです。

【ムーブメント‐8R48】

 8R48はセイコーインスツルが自社開発した国産自動巻き機械式クロノグラフムーブメントです。
 機構の特徴は以下の通り。

・作動方式はピラーホイール(コラムホイール)式を採用。操作性、確実性、耐久性を高めている。ピラーホイール式は工作難度も高く、高級機に多い。

・伝達方式には垂直クラッチ方式を採用。これは比較的新しい方式で、見た目のダイナミックさには欠けるが、針飛びの無い精度と実用性が高い。

・リセット方式には独自開発された三叉ハンマーを採用。複数の針を1つのパーツでリセットするため、確実性と耐久性が高い。

※作動方式:スタート・ストップボタンを押してクロノグラフを作動させる機構の方式。スイッチの種類。
※伝達方式:秒針車からの動力をクロノグラフの秒針車に伝える機構の方式。自動車で言うクラッチ。
※リセット方式:リセットボタンを押して表示をリセットする機構の方式。

 型式としては、私の購入したSARK007には8R48Aが搭載されていました。時計店に在庫が無くてセイコーから取り寄せたのでおそらく現行でしょう。

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 コート・ド・ジュネーブ彫りされたローターに金色の墨入れがされた刻印があります。テンプは金色で、2足です。ETAのように振動数でパーツの色が違うようです。
 8Rは通常の3針キャリバーにモジュールになったクロノグラフを載せた、いわゆる2階建て(下の写真参照)なので裏スケからクロノグラフの機構が見えません。6R15を8振動化してクロノモジュールを載せているそうですね。6R系の8振動モデルも同様です。
 7Sには無かったが6Rで追加されたブリッジをよく見ると、、、丸穴車の軸受がルビーです。上下共にルビーです。なので6R15は23石、7S26は21石です。8振動になって負荷が増大している筈ですが、懸念されていた(一部で)香箱車の軸受けもメタル→ルビーになってるんでしょうか。6Rの8振動には3針は無いので断言はできませんが、8振動キャリバーは増大する負荷に対応して香箱車の軸受けをルビーにしてると良いのですが
 どなたか分解して写真アップして下さい。ありがたく拝見しますw

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写真中央がルビーになってる丸穴車の軸受け。



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(セイコー公式サイトhttp://www.seiko-watch.co.jp/presage/design/より無断転載)
3階建てにも見えなくもないですが、ローターが通る段差でそう見えるだけです。


 まだ買ったばかりなので、いずれ落ち着いてから精度を実測してみたいと思います。クロノメーター規格、GS規格とも比較してみます。


 個人的にはかなり良い時計です。物欲が胸焼けするほど満たされます。
 ファイブは純粋に趣味として健全に楽しめますが、この価格帯ではレビューも慎重にならざるをえません。長文な上に色々と面倒な言い回しで溢れていましたが、推敲してこれですので申し訳ない。最後まで読んで下さった方、お疲れ様です。
 参考になれば幸いです。


【関連記事】
➣すぐに分かる、機械式腕時計の仕組み
➣【部品交換】SEIKO PRESAGE SARK007

〈copyrights@sugi5cats〉

【レビュー(?)・改造】チプカシ CASIO−AQ230(アナデジ)

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予定では昨日、磁気帯びの記事を書くことになっていましたが、AQ230が届いてしまったのでそちらにかかってしまい、解説イラストや文章作りができませんでした。申し訳ありません。磁気帯びの記事は延期します。
※2016/05/19/23:00〜翌02:00頃にうp予定、でしたが05/22うp➣腕時計の磁気帯びについて【大図解】

 という事で今日はAQ230のレビューと改造の紹介をします。
 レビューと言ったものの開封し、確認して、ベルトを調節して着用、自転車で外出し、帰宅後すぐに分解を始めてしまったので初期状態での継続使用はできませんでした。

【AQ230−モデルの印象、使用感】
 私はAmazonで購入しました。Amazon販売ではなくどっかの出店者が販売していたものです。
 黒文字盤が良かったのですが、Amazon販売の白文字盤よりも1,000円ほど高い。この差は何なのでしょうか。
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日本語でゴミの分別が書かれたCASIOの箱、飾り台、取説、保証書、本体、以上。

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取説と保証書は英語、スペイン語、簡、繁中国語、アラビア語。日本語なし。
英語ならなんとか読めます。他は完全に理解不能。

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デジアナでしかも薄型スクエアケース、スライド式調節バックル(爪が痛くなるやつ)の板巻きブレス、と80年代風です。
気になったのは12時位置のインデックスのみ金属の棒が付いていること。他のインデックスは文字盤のプリントです。

 着用して自転車に乗りましたが別に針が飛ぶとかそういう事はありませんでした。機械式と違ってクオーツはそこが良いです。
ただ、暗いところでの視認性は最悪です。針が特に見えません。インデックスもです。
 さらにケースはプラスチック製ですがメッキで銀色にヌラヌラテカテカしています。デジタルのチプカシ、A158なんかもそうでしたが、お世辞にも高級感があるとは言えません。
 
 チプカシの常で軽く、装着感は最高です。

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固めの板巻きブレスですが、そのおかげでブレスがケースに接触しません。
適当に置いたりポケットに入れても傷が付きにくいです。

【ムーブメント】
 アナデジ表示。
・アナログ部2針:20秒おきにピクッと分針が動きます。デジタル部とは独立して運針、設定されます。ケース右のボタンを押すと20秒分進み、これで時刻を合わせます。長押しで早送りします。(電波時計みたいで見ものです)
・デジタル部:12、24時間制時分秒表示、月日曜日表示(年は設定せず、よってフルオートではない)、アラーム機能(1つのみ設定。他に時報機能有り)、デゥアルタイム機能(GMTと言ったところか)、ストップウォッチ機能(1時間迄、100分の1秒精度)
以上の順番でケース左上のボタンを押すと切り替わります。操作音も出ます。消音機能はありません。

 以上の便利(ただし一般的なデジタル時計と比べると非常に中途半端)な機能を備えたムーブメントの仕組みは非常に興味深いですね。
 アナログとデジタルが独立しているので汎用アナログクオーツの機械をデジタルの機械と一緒に組み込んだだけの合体戦隊を期待。MQ24などアナログチプカシのムーブメントはMIYOTAでしたので、このAQ230でもアナログ部はMIYOTA製だったりして。だったら手持ちの針に交換したり2針を3針にできるのでは、と妄想しました。
 ですがアナログ部の運針が20秒おき、時刻合わせはボタン、とその可能性は薄いと思います。(実際違います)
 クオーツ式の仕組みの記事〈➣リンク〉でも書きましたが、普通のアナログクオーツなら秒針の歯車が基本になっていて、それに連動して分、時が動きます。しかし、こいつの場合は秒針がなく、代わりにデジタル部の表示が00、20、40秒の時に分針が動きます。(それでもアナログ部とデジタル部の時刻設定は独立しているという謎仕様)これでは仕組みが根本から違いますので3針化は無理でしょう。

2016/05/19追記
 精度は良いです。今のところ誤差は±0.0sレベルです。実測月差が楽しみです。

 では分解検証です。
【通常分解】
 早速分解です。届いたその日に分解する変態。
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バネ棒を縮めます。かん足サイドにバネ棒外しを差す穴が開いています。

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取れました。ブレスとのフィッティングの良い太いバネ棒です。素晴らしい。ファイブに見習ってほしいですね。

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裏蓋はかみ合わせ式のはめ蓋です。はめ込み蓋よりも容易に開け閉めできます。
図の赤矢印の先にマイナスドライバーを差し込み、緑矢印のように回して蓋の爪を持ち上げます。
両側少しずつ、交互にやります。
最後に青矢印のところにドライバーを差し込み、テコの原理で蓋を外します。

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機械がお目見え。アナログ部はMIYOTAではないです。電源は共有してますね。
リチウム電池なら長持ちしますね。
リチウム電池は内部抵抗が少ない素晴らしい電池です。
現代の情報機器の電源には欠かせません。
なお、リチウムがまとまって採掘できるのは地球上でボリビアだけです。
でもリチウム電池ではないです。

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なんとCASIO製モジュールです。
チプカシでもデジタルとデジアナは自社製ムーブメントを使用してるのですね。

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文字盤側。
文字盤はえと足がプラにささってるだけなので、マイナスドライバーでテコ入れすればすぐ取れます。
歯車は全てプラスチック製のようです。


【改造工程】
 針交換や3針は無理でしたので、視認性向上、謎の高級感向上のためにインデックスを全て金属棒にします。

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インデックスの原料は針金。これを削りだしていきます。

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ヤスリで削ります。大変です。

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進んできました。細く、薄くします。

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3mmごとにカット。ハサミで切りました。

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端を整えます。この作業をしていると気分はマイクロアーティスト工房です。
(諏訪のセイコーの工房。スプリングドライブのクレドールなどを生産する卓越した匠の工房。)

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12時位置のインデックスは他よりも太め、センターラインも入れます。
(GS病発症)

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文字盤の裏からインデックスの足を押し出し、撤去します。

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浮いて来たらカッターでほじります。傷がつかないように注意。

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取れました。

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作ったインデックスを貼っていきます。
2液混合接着剤使用。100均で売ってます。
ピンセットでつまみ、爪楊枝で押して接着。

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インデックス完成。

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モジュールに載っけて針を付けます。
針は12時00分で付けます。そうすると針ズレがおきません。


後はケーシングですが、風防、文字盤のホコリは綿棒で取ります。
風防のホコリは黒い背景のところで作業すると見やすいですね。

ケーシング後、ヌラヌラのケースが気に入らないので、インデックス、ブレスがヘアラインなのに合わせてケースもヘアラインに仕上げます。
メッキ層は割りと分厚く、ペーパーでのヘアライン処理に耐えました。
A158などの銀色のチプカシでメッキのモデルなら同じ手法が使えるかもしれません。
ケースのカスタマイズされる方におすすめします。
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ペーパーを消しゴムで押さえて擦ります。
写真ではやってませんがテカテカのままにしておきたい所はマスキングした方が良いです。

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ベルトを付けます。バネ棒に引っかかるところがないのでバネ棒外しよりもマイナスドライバーの方が良いですね。

完成。
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カッコいい。なかなか良いと思いますがどうでしょう。

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例によって豆電球照明の写真。

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付いてきたディスプレイはファイブが使います。
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インデックス作りに1時間半、分解、組み立て、インデックス貼り、ヘアライン処理に1時間半、と合計3時間の工程です。
それからブログ執筆で2時間。。。5時間徹夜でぶっ続け。週末だからできることですね。

〈copyrights@sugi5cats〉

【無垢・革】ベルト交換〈SNK357KC〉

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↑画像の使い回しが目立ちますね。
本記事〈➣リンク〉で予告したSEIKO5−SNK357KCのベルト交換について詳しくやっていきます。

【革ベルト化】
 王道過ぎて新鮮味に欠けますが、この時計には革ベルトが良く合います。
 私は牛革、クロコダイル柄型押しの黒にしました。Amazonで安く(1,500円位)売っていたもので、Dバックルも元から付いてきました。あと200円出してプッシュ式Dバックルのものにしておけば良かったと後悔。
 ネット上でも革ベルトは良く見ますね。白革、はちょっとなぁと思いますが、茶色のワニ革(風)とか良いセンスですよね。黒革だと暗くなり過ぎです。

 取り付けは、純正のブレスを外し、代わりに付けるだけです。革ベルトが付いた状態でバネ棒を縮める時(ベルトを外す時)には、かん足を支点にバネ棒外しをテコのように使ってベルトのバネ棒穴にバネ棒外しの先端が入るような感覚を目指すと楽です。(下図)バネ棒外しをベルトと垂直にしてバネ棒を縮めようとしても革ベルトが硬くてつっかえます。
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【無垢ブレス化】
 これが本題です。
 ファイブの遊び方としてはムーブメントいじり、精度追い込み、ケース改造、針、文字盤交換などテクニカルなものもありますが、ベルト交換も重要です。ファイブの純正ブレスはコスト削減の影響か評判があまり良くないのか、革ベルトに替えるなどされる方が多いようです。無垢ブレス化もそうですが、加工しなければならない事もあるため革ほどメジャーではないようです。
 SNK357KCの無垢ブレス化はネット上に見られませんでしたので夏も近いことですし、やってみました。
 ファイブの無垢ブレスといえばジェランチャですが私は通販はコンビニで受け取ることにしているのでAmazonを捜索。レビューを読ませてもらい、性懲りもなく一番安いモノをチョイス。評価は割と良かったので問題ないでしょう。
 通販の場合、ブレスのエンドピースをちゃんとみておく必要があります。ラグ幅は基本ですが、勝手に見ないで注文して、レビューで低評価つける人はやめてほしいと思います。後で触れますが、バックルを交換する場合はそちらの幅もチェックします。
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↑明らかに使い回し前提の絵。ロゴこそ無いがGSを意識してますね。

【工程】
 
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↑届いた状態。安かったが良いですね。バックルは何としてでも替えます。片プッシュ式は使いづらいと思います。
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意気込んで着けるも、弓カンエンドピースがちゃんとフィットしないぞ。加工開始です。
〈中ゴマ継足し弓カン装着法〉
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↑中国の設計者は加工を前提としてないようで、分厚いステンレスで弓カンを作っています。
 曲がらないし、切削も一苦労です。良い機械があればいいですが100均ヤスリでは限界があります。
 よってこのエンドピースは破棄。

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コマ抜きします。専用工具もありますが、先細ヤスリなどで突けば事足ります。
↓木槌で叩きます。
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取れたコマと割ピン。エンドピースも同様に固定されているので取れます。あとはこのコマから中ゴマを奪取。

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両サイドのコマをペンチ、プライヤーで掴んでひねり、ぶっ壊して中ゴマを強奪。↑残骸です。

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エンドピースの代わりに中ゴマを入れ、割ピンで固定。空いた穴に細めのバネ棒を差し込み、純正の弓カンをつなぎます。純正の弓カンは5連ブレス用なので中央部をニッパーで切り、ヤスリで削り取ります。中ゴマが入るように少し削りました。

〈バックル交換〉
 せっかくなので純正の5盾ロゴ入り両プッシュバックルを使います。

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バックル部分と固定用ピンのついた板(呼び方が分からない)、ブレスはバネ棒でついています。バックルのサイドの穴からバネ棒を縮めて外します。

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ブレス固定のピンとバックルのピン受けがちゃんと合うように調節しながら固定。バックルのサイドのバネ棒穴がいっぱいあるので調節できます。本来はブレスのフィット感の微調整用なのでしょうね。

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完成。

 最後にブレスのサイドの角が立ち過ぎていて気に入らないので面取り。#400のペーパーを使用。
純正弓カンはセンターにポリッシュのラインが入っているのでそれもペーパーで消します。
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完成。純正と比較して質感、装着感が向上したと思います。写真で見るとあまり変わってないような気もします。。。
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〈無垢ブレス画像集〉
SNK357 無垢 5盾 着用

手のひら側から。
SNK357 無垢 着用 対面ビュー

傍から見るとこんな感じになるようです。
SNK357はケース径36mmと小ぶりですが、こうして見ると腕とのバランスが良いです。

〈以下、使い回しの無垢ブレス画像集〉
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↓作業場風景。時計いじりの為に新たに道具を買った事は無いです。ピンセットは自分で研磨して先細にし、非磁性ピンセットは割り箸を肥後守で削って自作、キズミルーペも10倍凸レンズ(おもちゃの顕微鏡の接眼レンズ由来)と望遠鏡の接眼部分と針金で自作。
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〈copyrights@sugi5cats〉

【レビュー】SEIKO5 SNK357KC

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実に素晴らしい。

【ムーブメント−7S26C】
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某国で偽物がでた為にスケルトンになったと言われる裏蓋。見えるcal.7S26は艶気こそ皆無ですが堅牢な風貌がかえって美しい。

 セイコー5シリーズではおなじみの自動巻式機械時計ムーブメント、7S26のうち現在は7S26Cが搭載されているもようです。
 手巻き、秒針規制無し。マジックレバー巻き上げ(両回転)。中三針デイデイト。6振動(21600bph)。21石。パワーリザーブ約40時間。公称日差±40秒。
 堅牢、安価、そして高精度。公称日差は嘘っぱちで、実際には日差±10秒におさまる位になります。1日15時間ほど携帯している私のSNK357は3ヶ月間の平均で日差+7.2秒でした。
 よく巻き上げ静置して各姿勢6時間実測、日差換算で検定をしてみましたところ、結果は以下のとおりです。
水平文字盤上−日差+6.85秒 
水平文字盤下−日差+6.54秒 
垂直12時上−日差+2.00秒 
垂直6時上−日差+4.00秒 
垂直3時上−日差+7.71秒 
垂直9時上−日差−10.66秒

すなわち
平均日差+2.74s 
垂直水平差2.93s/日 
最大姿勢偏差13.40s/日
※数値は小数第3位以下切り捨て

 これは購入後無調整、3ヶ月使用後での結果です。最大姿勢偏差以外はスイスクロノメーター規格、新GS規格にパスする水準です。恐るべき精度です。ただし姿勢差が大きいと言えるでしょう。姿勢差が大きいと置き方を工夫して「日差0」にできます。ですが私は面倒なのでやりません。10日に一回程で時刻合わせする楽しみはとっておきたいですね。

 残念ながら7Sには香箱、マジックレバーの軸受けがルビーでない、カレンダー周りがプラスチック製、と耐久性に疑問点があります。
 香箱はゼンマイが入ってますのでトルクがかかりますし、マジックレバーの軸受けが弱いと油切れしたら摩擦で削れ、巻き上げ効率が悪くなってしまいます。丈夫で低摩擦なルビーなら良いのですが。改良型の4R系やSEIKOの現在の主力と〈私は思ってます〉6R系はこの辺が改善されています。
 カレンダー周りがプラスチック製ですと、機械への負担は軽くなるのですが、お察しの通り脆くなります。56ロードマチックでカレンダー送り不可の個体がよくヤフオクに出没しますが、そういうことです。6Rですと改善されています。当然9Sもガッチガチの金属製です。
 しかし、実際には壊れたという事はあまり聞きません。ただ、私の父が昔持っていたファイブアクタス(7Sの原型、70系搭載)はどうやら巻き上げ辺りが壊れたようで、ゴチゴチと変な音がし、イカれたトルクが機械をぶっ壊し、針が吹き飛んでご臨終したそうです。70系をお持ちの方はオーバーホール、注油をしっかりしてあげてください。

【SNK357KC−モデルの印象】
 全体に「5盾」マークを並べた濃紺の文字盤が最大の特徴です。5盾模様は強めの指向性の大きな光が当たればよく見えます。例えば蛍光灯、LED、直射日光など。
 非常に濃い紺色ですので黒に見えることもありますが、他の多くの紺、青文字盤の時計に比べて落ち着いた印象です。インデックスは最近のセイコーに比して太く、薄いものです。光の当たり具合では文字盤と同化してしまいますが、外周部の夜光の白くマットな表面により視認性は確保されます。針も同様です。
 ケースはかん足上面がヘアライン、他ポリッシュ仕上げで形はGSに有りそうな「接線サイドライン」のものです。ただ、ベゼルと裏蓋はちょっと高い印象を受けます。風防直径2.9mm、ベゼル直径3.3mmの小顔に比して分厚くなってしまいます。

 実は私はGSに憧れてこれを買ったようなものです。接線サイドラインが大好きなんです。ロレックスも接線ですが、かん足の落ち方が嫌いですね。まあ、個人的な好みですが。GSと違って針がバーハンドですが、5盾エンブレムや文字盤のしつこいまでの5盾がファイブであることを強く主張しています。夜光もありますので、より実用時計であるイデタチとなり、私はなんだかんだで気に入ってしまいました。

型番末尾の「KC」(K1とも)は海外組み立てを意味するそうです。KCシリーズはカレンダーが英語orスペイン語で、J1シリーズはカレンダーが英語orアラビア語で日本組み立てだそうです。私のSNK357は裏蓋に「cased in China、movement Malaysia」というシールがありました。中国組み立て、マレーシア製のムーブメントだそうです。

【ベルト】
 私は純正のブレスの5連が古くさく思えたので黒革、又は無垢3連ブレスに交換しました。
 純正も板巻きながらも柔軟性のあるフィッティングの良いものですが、サイドのゴチャっとした板バネの先端がちょっと。。。
 革ベルト化は他の方もよくやってみえるようですが、無垢化は見当たりませんでした。Amazonで程よいモノを買って、純正の弓カンを流用して、バックルも交換しました。無垢ブレスだと重くはなりますが、この小顔のSNK357がちょうどいい細腕ですとブレスの長さも程度がしれます。そう重くは感じませんでした。重心が全体に分散され、装着感が良くなったかも知れません。
 無垢ブレスへの交換は後々記事にできると良いですが、視聴率の悪いこのブログの記事を書くのはなかなか苦痛でして。※2016/05/04記事アップ〈➣リンク〉
〈以下無垢画像集〉
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2chにも同じ画像をちょっと前にうpしましたが、不評ではなかったと解釈しております。

【以下カッコつけた画像集】
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こちらは2chでは「暗すぎる」「革ベルトが拘束具、dバックルが鉄格子、差し込む光が微かに残る希望を表す」なぞと言われますた。
そんなつもりはなかったのですが、私の心理状態でも表しているのでしょうか。

IMG_1733

無垢ブレスバージョン。

IMG_1414

このSNK357はこの五千円札を支払いに使いました。55555が御神託かのよう。後で売って増額するかとっておけばよかったとも思いました。後の祭り。もしこの五千円札を入手された方はファイブを買うのに使ってください。

〈copyrights@sugi5cats〉


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➣【無垢・革】ベルト交換〈SNK357KC〉
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