➢マークⅠ製作記はこちら
今回の改善点は、
・不揃いでしかもヒョロヒョロした鼻毛目盛りを改善
・塗装ムラをなくす
・6時上スペースが寂しいのでなにか文字を入れる
です。
文字盤のロゴや「Automatic」表記のような文字については、ロゴなしのまっさらでシンプルなのが好きな人もいたり、「6000m=19685ft」表記などがプロフェッショナル時計感を盛り上げる、といろいろと文字やロゴが入っているのが好みの人もいたりして、まぁ、人それぞれでしょうか。
私としてはデザインのコンセプトがはっきりしていて、全体で統一されていることが重要だと思います。シンプルなデザインのインデックス、無地単色文字盤なのにごちゃごちゃ文字が入っていたり、誰も6000mも潜水しないのに文字盤には6000mでの単位換算が書いてあったりするのはどうかと思います。
マークⅡのコンセプトも相変わらず「プロフェッショナルなファイブ、フリーガー版」ですのでマークⅠの主なデザインを継承し、バーインデックス、長めの分・秒目盛り、コテコテの夜光、IWCの雰囲気、ということで・・・
12時下にはSEIKOロゴと5盾マーク、6時上には・・・「CAB」表記を追加。
CABとはタクシーのことでも、IT業界の就職試験でもなく、「国土交通省航空局」です。JALとかANAとかは特定の企業なので使えませんし、なんとなく航空のプロっぽさを追求して航空局にたどり着きました。ただのアルファベットの組み合わせなので無許可でも別に問題ないでしょう・・・
〈製作〉
今回は文字盤をPCで作っていきます。
Excelの円グラフを利用します。
60項目の表をつくり、それをグラフ要素データとして円グラフを作成します。
グラフスペースではなく円グラフの本体を選択し、書式設定ウィンドウで全体を単色で塗りつぶし、枠線を白色に設定します。
グラフ上に円(楕円ではなく真円)図形をのせます。
グラフのほうが上にきてしまう場合は円図形を前面に移動させます。
円図形の書式設定で大きさを指定します。ピクセルではなく㎝や㎜で設定します。
円グラフの中心と円の中心が等しくなるようにします。
うまくやる方法が有るといいのですが、よくわからないので目測です。
ロゴや文字をいれていきます。
ネットで探したロゴや、セイコーのYouTube動画をスクショした画像からロゴをとります。
文字はExcelの方でテキストボックスを挿入します。
いろいろ試行錯誤できるのがデジタルの良いところですね。
拡大縮小なしで印刷します。印刷前に図形を全てグループ化しておいたほうが勝手にずれたりしなくて良いかもしれないですね。
印刷した文字盤が乾いたら、文字盤のサイズに合わせてコンパスカッターで切り取り、インデックスやロゴを張り付けていきます。
先日製作したマークⅠの文字盤の表面をならして、上に貼り付けます。
デイト穴は貼り付ける前に開けておいたほうが易しいです。
ロゴの貼り付けや文字盤への貼り付けは普通のスティックのり(強力)使用。
ムーブメントへの固定は樹脂スペーサーに接着剤を塗って、ぺたりと貼り付けます。
接着剤がカレンダーディスクに付いたりしないように気を付けます。
針をつけて、ケーシングして完成。
途中で秒針がどっか行ったので別のやつです。
夜光がついたので暗いところでも秒針が動いてるのがわかります。
SEIKO5 Flieger Mk.Ⅱ(国土交通省航空局仕様)です。
秒針に夜光がついたのは結構便利ですね。
薄暗ければ夜光が見えるくらい強く発光します。
時分針は使いまわしで基本デザインも全く変わっていませんが、それがブランドデザインってもんでしょw
秒針紛失というハプニングから夜光付きの秒針をもってきたのですが、思いがけず改良となりました。もともとハック機能の無い7S搭載なので、「時計が動いてることの確認用」に秒針があるのですが、暗闇でも秒針が動いてるのが見えるようになって実用性が増したのではないでしょうか。プロフェッショナルなファイブのコンセプトにも合致します。 航空局仕様となりましたが、航空局の飛行検査機のパイロットがこれを使うことは無いでしょう・・・